物語分析8号室

物語を分析して、糧にするブログ

ギフテッド

自殺した天才の姉の娘を引き取った主人公。娘もまた天才であったが姉と同じ道には進めまいと「普通」を願い育てる。主人公の母親は英才教育をさせたく、親権を奪いあうことに。主人公がなぜ頑なに普通の教育を選ぶのか。天才を巡る家族の物語。

 


とにかく子役がかわいい。天才でも人の心がわかる優しい子に育っています。もちろん天才ゆえの傲慢さとかも見え隠れはしているのですが、まっすぐに育った姿はまぶしい。
話としては親子の物語。けっこうありきたりな話なのかもしれないが、まぁ子供がかわいいってだけで十分ですよね。やっぱりまっすぐ育てるのが一番だよ。
「フレッド思う故に我あり」は名言なんじゃないかな、と思います。

 

以下ネタバレ。

 

 


 天才であるメアリーを普通学級に行かせるフランク。嫌がりながも学校に通うが、初日からその天才を見せ、担任であるボニーを困惑させる。ボニーはブランクにメアリーが天才であることを話し、特別な学校に行かせることを提案するが、ブランクは普通を学ばせてあげたい、とそれを拒否。とある日メアリーのクラスメイトが宿題の模型を壊される、それに対してメアリーが激怒、壊した子を本で叩きまくり問題に。それをきっかけに校長も特別な学校に行かせるのが義務である、と話すがフランクはここに残してやりたいと懇願する。その後メアリーはクラスのみんなに誤り、壊された子の作品が一番よかった、と拍手をする

 

 フランクの母親つまりメアリーの祖母がフランクたちを訪ねにくる。メアリーが天才だということを知った祖母は「私が引き取る」と親権を取ろうとする。再び天才教育をしたい祖母と姉が自殺したのはその教育のせいとするフランクとの間で親権争いが始まる。


 争いの中で過去、フランクや姉に何があったのかが明らかになる。親権は結局二人の間をとり、別の家族でメアリーが大人になるまで育てられることになる。メアリーはフランクと一緒にいたいがために裏切られたと感じることに。
しかし実際には祖母がその家で英才教育をしていることに気づいたフランクは姉が残したメッセージと論文を祖母に伝え、フランクが引き取ることに。

 

 メアリーは大学に通いつつも、ガールスカウトに参加して同年代の友だちを作っていた。フランクもまた引き取る前に勤めていた、大学助教授時代に教えていた哲学を再び勉強している様子。(また助教授になるのかもしれない)

 

 

 

うまく構成に組み込めなかったが、キーパーソンというかキーアニマルというか、猫のフレッドがいる。メアリーが大事にしている猫で、フレッドは捨て猫(メアリーは母親に自殺され一人になった)であり、目に障害(メアリーは天才であり普通ではない)を持っているなどメアリーと重ね合わせられる部分があり、話の展開でフレッドが保健所に送られたことを知り、メアリーの状況がわかるなど、ストーリーには欠かせないキャラである。そして最後の「フレッド思う、ゆえに我あり」だ。

こういうキャラの使い方はぜひ参考にしたい