物語分析8号室

物語を分析して、糧にするブログ

GODZILLA 決戦機動増殖都市


真の敵であるゴジラアースを目の前に為す術もなかったハルオたちは、原住民に一命を助けられた。地球にはメカゴジラがまだ健在していることを知ったハルオたちは、再びゴジラアースに戦いを挑むことに。

 

いわゆるアニゴジ2です。1は1,2年前くらいに観ました。1でせっかく倒したゴジラは子供のようなもので、真のゴジラはその何倍もの大きさで存在しており、一蹴されたところで終わった前回。その続きからになります。
 正直あまり面白くありません。いやもしかしたら面白いのかもしれないけれど、ゴジラとしては面白くない。どうやら制作者たちは「シンゴジラ」の存在から「普通のゴジラを作ってもしょうがないだろう」という結論に至って、「人間を中心としたものを作ろう」としたらしいのですが、シンゴジラもそうだけど、ゴジラって人間模様もそれなりに描かれてるよね?と思う。で、何を間違ったのかアニゴジ2は結果、ゴジラはただの客寄せ、みたいな扱いになっている、いやそれ以下の「ゴジラって銘打っておけばいいよね」くらいの扱いだった。ひどい。センスがない。
 とりあえず今作は真の敵であるゴジラアースとメカゴジラが出る。そしてそれがひどい。
まずゴジラアースなんだけど、いや前回と変わんなくね?っていう。すごいデカいはずなのに、そうは思わせない描写。しかも弱点も変わらないため、同じことをするだけ。なにそれ?ゴジラアースってなんなの?
 そしてメカゴジラ。増殖して都市化してる設定は面白い。でも本当にそれだけで終わるとはwやったのはハルオたちが持っているロボを強くしたのと、ダムでゴジラをはめただけ。なんなのこれ?
 一体何をしたいのか。やっぱり作品は観たい物と見せたいものを両方見せなきゃだめだよね、と改めて思う作品でした。メカゴジラは最後くらいあの姿になるべきでしょ。

 

 

 

ざっと物語。

ゴジラアースの出現によりハルオたちは一蹴された。人類達の子孫の新人類に助けられたハルオたちは、彼女たちが持つ武器がナノメタルであることに気づき、ナノメタルできているメカゴジラがまだ存在していることを知る。ナノメタルは自己増殖でき、メカゴジラは姿を換え、一つの都市を造っていた。ハルオたちはメカゴジラを使い、ゴジラアースと戦うことに。ゴジラアースも所詮ゴジラなので戦法はほぼ同じ。足止めにゴジラアースを使うのでむしろ前回より楽。
 あと一歩のところまできたのだが、最後の一撃のためには捨て身攻撃が必要で、そのためには自身もナノメタルに浸食されることにより強化する必要がある。果たしてナノメタルと一体化して倒すのは人類が勝ったといえるのだろうか。ゴジラを倒してもつぎはナノメタルが地球を支配するのではないか。
 結局ハルオは一体化をするのをやめ、ゴジラアースにメカゴジラは倒される。


面白いのは設定だけでキャラ、物語はダメ。
新人類が人とモスラの融合みたいな設定は面白い。